Moon【短編】



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“月が綺麗ですね”なんてやっぱり恥ずかしくて


あえて“月が綺麗だね”としか言えなかった。





彼の顔は見えない。





一体、どんな表情をしているのだろうか。





戸惑ってる?




やっぱり…




気づいてないよね。





何をやってんだか、私は。






「ご、めん。もう帰るね。

今日は早く寝ようかなーなんてね。ははっ」





響からの返事はない。




「じゃあ、もう行くねっ…

ちゃんと奥さん幸せにしなよー!」




これで、最後。