あの日のことが今もなお鮮明に頭にリピートされる。
_____________
_____……
『久実って歴史もんの本ばっか読んでるよなー。
他の女子は恋愛小説とかなのに。
……かわいくねー奴』
「あっそう。別に恋とか興味ないもん」
嘘、本当は響のことが昔から好きだった。
今だって。
かわいげない…か。
響と私は同じ塾に通っていて帰るのは10時過ぎ。
いつの間にか家も近いとのことでたまに寄り道をしつつ一緒に帰っていた。
そして今日も自販機の前で私は読書、響はココア。
『それ、夏目漱石の本だろ』
なんていいながらポンっとココアの缶を渡される。
温かい・・・・・。
「そうだけど・・ありがとう、響」
笑みを浮かべながらプルタブを開ける。
「あー、お金お金。
今渡すから・・・・・!?」
