家に着きさっさと着替えベットに。2日ちゃんと寝てれば楽になって5目には完治だ。1人暮らしをしているとこういう病気のとき本当につらい。看病してくれる誰かが欲しい。タダ横で手を握っていてくれるだけでいいから。
白い天井を見ながら弱気な気分が増していく。浮かんでくるのは俊くんの笑顔と今朝の出来事。あぁ~イライラするぅ~。体力がなくなるのと比例して私はそのまま眠りについた。
目を覚ますと視界も頭もボーっとする。計らなくてもまだ熱があることが解る。何気なく時計をみると19時を回っていた。自分では2時間も寝ているつもりはなかった。
遠くで何かが鳴っている。部屋中に低い音が響いた。
(ブー、ブー)
あっ、携帯だ。カバンの中から慌てて出す。
仕事でバイブにしたままだった。
「大丈夫。ケガとかしてない。今、マンションの下に居るんからあけて」
出てビックリ。俊が突然大きな声で話してきた。
「なんでケガ?仕事は?」
「いいから早くあけて」
会話が成り立たない。私が変かな?いや、俊が変だ。
オートロックを解除し、玄関のドアの鍵もあけドアも開けた。このドアこんなに重たかったけ?力いっぱい押した。
半分開いたとき急にドアが軽くなり体が磁石のように引き寄せられた。
(ドサッ)
何かが落ちる音がした。それと同時に体が締め付けられる。
「生きてよかった」っといいながら抱き締める力が強くなる。
ちょっと痛いくらいだったが私の心は満たされた。
「インフルエンザぐらいじゃ死なないよ。心配性だなぁ。ありがとう」
俊に触れ、伝わる体温や心臓の音、ニオイ全てがどんな薬よりよく効いた。
心の元気って大事。思いが涙で流れた。
