彼×私×彼女の事情


私はさっきまでの元気はどこへ行ってしまったのかドーンと肩が重い。ソファーに深く座りホットサンドを悔しい思いと一緒に食べた。


「最近仕事どう?昨日も遅かったみたいだね」


話を切り替えようと話題をお義母さんからそらした。


「毎日毎日実験だから確かに大変だけど楽しいよ。今度はあれを試してみようとか思いもよらないことが解かったりして。昨日は21時ぐらいに家に着いたかな。基本研究所って山奥にあるから通勤は大変かな」


「21時に家に帰ってたの?」


「うん」


私にメールをくれたのは23時だった。私が待っていた2時間ずっとお義母さんと一緒だったんだろう。想像がつく。


俊は天然だからこの状態に何も気がついていない。私よりお義母さんを選んだことも……本人は選んだつもりなどないんだから。でも約束したんだよ。帰ったらすぐに連絡くれるって。もう大人なんだからそれくらい空気読めるだろって思うかもしれないけど私には大切だった。本当に大切なこと。

でも、重い女って思われると嫌だから何も言わない。