「食べてみる」
と言いながら気分は乗らないがハムとサラダのも食べた。悔しいがおいしい。
「昨日は帰ってビックリしたよ。父さんも美樹のこと知ってるし母さんと仲良くなれたみたいだね」
仲良くなれた。
俊の言葉にビックリ。
昨日行ってよかった。大胆な行動をとってよかった。
「でも、事故で腰ぶつけたんだよね。今度は連絡するか病院に連れて行くかしてあげてね。連絡くれればすぐに帰ったし。すぐにガマンする人だから言えないんだ痛くても。美樹が急がしように見えたから痛くても言えなかったって」
口が閉じれなくなるくらいにビックリした。嘘だ。私はあの時、病院も進めたし本当にしりもちつく程度で大きな事故じゃない。帰りだって普通に立って歩いて玄関まで見送りをしてくれた。
「どんな状態?」
「帰ったときは腰にシップを貼ってて痛そうだった。痛くて眠れないって言うから一緒に話しをしてたんだ。美樹のこと褒めてたよ。今日の朝は普通に生活できるレベルになってたらしい。美樹ともっと仲良くなりたいからって早起きして作ってくれたんだ」
お義母さんのことを甘く見ていた。お義母さんを傷つけたことは事実だが心の傷を心配していた。どうやら昨日の事件をうまく利用されたらしい。
自分の株を上げて私の株を下げる。私はまんまと落とし穴に落とされたらいい。俊に否定することも肯定することも出来ない。私の完敗ってことか……。仲良くなれたことも素直には喜ぶことが出来ない。きっと裏がある。それより気になったこと。連絡をくれれば……すぐに帰った……仕事よりお義母さんが気になって軽い怪我でも帰るってことだよね。今のはそういう意味に聞こえた。ちょっと行き過ぎてる気がする。
「わかった。今度から気をつけるね」
「うん。食べよう。時間なくなるし」
悲しかったが俊には伝わらないよね。今の状態だと。私よりお義母さんだもんね。
