結局、サキとは答えが出ないまま長電話で終わった。

今日は俊くんの仕事が忙しいから会えないし、私は早上がりの日で午後から休み。
真っ直ぐ帰っても余計なことを考えてしまう。時間を潰すため本屋さんによって新しい雑誌を買うことに。


ファッション雑誌と近場の温泉地ガイドブックを購入することに。俊くんと行きたいなぁっと夢見ながらレジで並んでいると他のレジで支払ったお客さんがドアから出ていった。


一瞬で誰だか解った!


鈴ちゃんだ。


「これ、やっぱりいりません」


っと定員さんに雑誌を私、走って追いかけた。


「鈴ちゃーん」


大声で走りながら叫んだ!


どうやら声に反応してくれて振り返ってくれた。気が付いてすぐに追いかけたが結構離れたなぁ。歩くの速いよ。


「ちょっと時間ある?はぁーお茶でもしない?はぁー」


いつの間にかちょっと走っただけで息ぎれする歳になっていた。