「あと……。私の顔も見たくないと思うんです。だから恵子さんに謝罪と気遣いの御礼を代わりに言っといてもらえませんか?」
「鈴ちゃんは何も知らなかった。それは悪いことじゃないから謝らなくていいよ。でも気遣いのお礼は言っとく。私もあれには拍手喝采!見習わないとって思ったし。」
すると私の言葉に対しサキが呟いた。
「何言ってんの……。」
ん?サキの口調がおかしい。
これはもしかして……。
「見習うってバカじゃないの?」
ヤバイ!ブラックサキちゃん登場!!
サキは昔から悪酔いすると口調が悪くなる。普段、自分を抑えている為かこの時は大解放される。
「あれ、全部用意されたシナリオよ。」
あぁ~ドンドン話が進む。
止められない。
そして目に入ったのはサキ側にあったワイン。
ほぼ1本空だ。
いつの間に……。
それを見た瞬間に諦めと覚悟が決まった。
「美樹、いい加減気がつきなさいよ。恵子の計算を今まで見てきたでしょ。彼氏でもない男達が上手いこと言われてレポート手伝わさせられたり、『一緒にご飯食べよ』って誘われて学食の席取をさせられていたり。思い出した?」
「ハイ」
「ハイじゃない!今回のもこんな日が来ること想定してたのよ!その為に練りに練ったシナリオ作って準備!だから鈴ちゃんにもすぐ優しく対応したの。実際に新藤は自分の元に帰ってきたし鈴ちゃんにはいい印象で残ってるし完璧じゃない。全て計算通り。本人も言ってたから間違いない。」
「でも……泣いてましたよね?」
あぁ~鈴ちゃん……話を広げちゃダメ~。
いつの間にか新藤って呼び捨て。
しかもサキ今、本人もって言ったって言った?
そして、私の疑問をよそに話はドンドン進む。
「あの涙は鈴ちゃんだからよ。恵子の中でどんな相手がくるかを想像して準備してたの。新藤は自分から誘うような事が出来ない人。だから現れるのは新藤を上手く洗脳するような自分と同じタイプの人だと思っていたらしい。だけど違った。純粋無垢な相手は恵子の想定外。しかも自分から誘うなんて。それを読みきれなかったことへの悔し涙よ!美樹も何年あの子と付き合ってるの?すぐ気がつきなさいよ!」
苦笑い。
あの時の自分が恥ずかしい。
そして恵子……恐ろしい。
「この話はタクシーを拾いに行くときに話したの。まだ話あるけど聞きたい?」
えっ!
まだあるの!
「聞きたいです。話してください。」
だから鈴ちゃん。
サキを乗せちゃダメだって。
長くなるから。
「じゃ話すわぁ。きゃんと聞きなさいよ!」
「ハイ!お願いします。」
あぁ~だから鈴ちゃん……。
「選ぶのは新藤って言いながら恵子は身をひくきゼロ。鈴ちゃんあるいは両方と今の関係を続けたいって言い出したとしても平気。一旦、引いて事が治まったように見せる。そして、それをひっくり返すの!恵子には自信と完璧なシナリオがある。実際、私も出来ると思うし。それに新藤さんもあの時、言ってたでしょ。恵子は癒してくれて守りたいって思えた人って。それが恵子の武器。「頼られると断れない」、「この人には俺しかいない」、「俺がついてあげないとだめだ」っていうのが新藤は好きなの。だから恵子の思う壺ってわけ。だけど鈴ちゃんはどう?二度も同じ人に裏切られたら……。立ち直れなくなるんじゃない?男性不振で恋愛が出来なくなるかも知れない。だから私に手の内を明かしてきたの。素直に譲る方が恵子にも鈴ちゃんにもメリットがある。そして鈴ちゃんが傷つかない方が私も美樹もいいでしょ?って。」
「えっ!」
「えっ!っじゃない!しっかりしなさい。」
「ハイ」
サキは私の鈍感な反応に対してすごく怒る。
「鈍感!恵子はカフェですぐに私と美樹が鈴ちゃんの味方だって気が付いたの。普通、あの状態だったら誰でも気付くけど。だから警告よ!一旦、鈴ちゃんが幸せになっても私達のいない場所で泣かされたらどう?」
さすがの私もそれ以上聞かずに解った。
恵子……恐ろしい。
絶対に敵に回したくないタイプ。
確かに知らないところで鈴ちゃんを傷つけたら私達は恵子を絶対に許さない。
全てを丸く治め、自分は欲しいもの手にしている。
恵子の一人勝ちか。
私達は恵子の手のひらで転がされていたんだ。
自分が情けなくなった。
「鈴ちゃんは何も知らなかった。それは悪いことじゃないから謝らなくていいよ。でも気遣いのお礼は言っとく。私もあれには拍手喝采!見習わないとって思ったし。」
すると私の言葉に対しサキが呟いた。
「何言ってんの……。」
ん?サキの口調がおかしい。
これはもしかして……。
「見習うってバカじゃないの?」
ヤバイ!ブラックサキちゃん登場!!
サキは昔から悪酔いすると口調が悪くなる。普段、自分を抑えている為かこの時は大解放される。
「あれ、全部用意されたシナリオよ。」
あぁ~ドンドン話が進む。
止められない。
そして目に入ったのはサキ側にあったワイン。
ほぼ1本空だ。
いつの間に……。
それを見た瞬間に諦めと覚悟が決まった。
「美樹、いい加減気がつきなさいよ。恵子の計算を今まで見てきたでしょ。彼氏でもない男達が上手いこと言われてレポート手伝わさせられたり、『一緒にご飯食べよ』って誘われて学食の席取をさせられていたり。思い出した?」
「ハイ」
「ハイじゃない!今回のもこんな日が来ること想定してたのよ!その為に練りに練ったシナリオ作って準備!だから鈴ちゃんにもすぐ優しく対応したの。実際に新藤は自分の元に帰ってきたし鈴ちゃんにはいい印象で残ってるし完璧じゃない。全て計算通り。本人も言ってたから間違いない。」
「でも……泣いてましたよね?」
あぁ~鈴ちゃん……話を広げちゃダメ~。
いつの間にか新藤って呼び捨て。
しかもサキ今、本人もって言ったって言った?
そして、私の疑問をよそに話はドンドン進む。
「あの涙は鈴ちゃんだからよ。恵子の中でどんな相手がくるかを想像して準備してたの。新藤は自分から誘うような事が出来ない人。だから現れるのは新藤を上手く洗脳するような自分と同じタイプの人だと思っていたらしい。だけど違った。純粋無垢な相手は恵子の想定外。しかも自分から誘うなんて。それを読みきれなかったことへの悔し涙よ!美樹も何年あの子と付き合ってるの?すぐ気がつきなさいよ!」
苦笑い。
あの時の自分が恥ずかしい。
そして恵子……恐ろしい。
「この話はタクシーを拾いに行くときに話したの。まだ話あるけど聞きたい?」
えっ!
まだあるの!
「聞きたいです。話してください。」
だから鈴ちゃん。
サキを乗せちゃダメだって。
長くなるから。
「じゃ話すわぁ。きゃんと聞きなさいよ!」
「ハイ!お願いします。」
あぁ~だから鈴ちゃん……。
「選ぶのは新藤って言いながら恵子は身をひくきゼロ。鈴ちゃんあるいは両方と今の関係を続けたいって言い出したとしても平気。一旦、引いて事が治まったように見せる。そして、それをひっくり返すの!恵子には自信と完璧なシナリオがある。実際、私も出来ると思うし。それに新藤さんもあの時、言ってたでしょ。恵子は癒してくれて守りたいって思えた人って。それが恵子の武器。「頼られると断れない」、「この人には俺しかいない」、「俺がついてあげないとだめだ」っていうのが新藤は好きなの。だから恵子の思う壺ってわけ。だけど鈴ちゃんはどう?二度も同じ人に裏切られたら……。立ち直れなくなるんじゃない?男性不振で恋愛が出来なくなるかも知れない。だから私に手の内を明かしてきたの。素直に譲る方が恵子にも鈴ちゃんにもメリットがある。そして鈴ちゃんが傷つかない方が私も美樹もいいでしょ?って。」
「えっ!」
「えっ!っじゃない!しっかりしなさい。」
「ハイ」
サキは私の鈍感な反応に対してすごく怒る。
「鈍感!恵子はカフェですぐに私と美樹が鈴ちゃんの味方だって気が付いたの。普通、あの状態だったら誰でも気付くけど。だから警告よ!一旦、鈴ちゃんが幸せになっても私達のいない場所で泣かされたらどう?」
さすがの私もそれ以上聞かずに解った。
恵子……恐ろしい。
絶対に敵に回したくないタイプ。
確かに知らないところで鈴ちゃんを傷つけたら私達は恵子を絶対に許さない。
全てを丸く治め、自分は欲しいもの手にしている。
恵子の一人勝ちか。
私達は恵子の手のひらで転がされていたんだ。
自分が情けなくなった。
