「へぇ~すごくイケメン!まぁ、鈴ちゃんを口説こうとするんねらあのレベルは持ち合わせて当たり前かなぁ~」


「そんなことないですよ」


照れてる……鈴ちゃん可愛すぎる。いつもの鈴ちゃんとギャップありすぎ。でもこっちの鈴ちゃんの方が人間らしくて好きだけどなぁ。


「なれそめは?」


「えー」


さらに照れながら話す鈴ちゃん。


「彼が仕事でフランスに行くことになったんですけどトラブルで通訳の人がキャンセルになったらしいんです。その連絡が会ったときに私の知り合いが一緒にいて白羽の矢が私に。フランスには何度も行ったことあったし英語もフランス語も出来るのでちょうど良いって。それが私たちの出会いで……最後別れるときに結婚を前提に付き合ってくださいって……急だったんで一旦はお断りしたんですが、何度もお願いされるうちに私も気になってきて……」


「運命的な出会いだね。なんのお仕事してるの?」


お願い!私の勘が間違っていますように。


「医師です。TVとかにもでてるみたいなんです。新堂隆太って聞いたことありませんか?」


撃沈した。


一瞬で止めを刺された私はこのあとどうしよう。


「詳しくは解らないけど、外科医だっけ?なんか聞いたことあるようなぁ」


「その人です。そんなにすごい人なのに語学が苦手って面白いですよねぇ」


その笑顔やめてぇ~さらに切なくなる……鈴ちゃんには幸せになってほしい。


私も家族になるんだから。


あっ、恵子と婚約破棄になってる可能性もあるよねぇ?


恵子には悪いけど婚約破棄になってますよーに!