わがままなお姫様




「あ…。」


夢はようやくそのことに気づいたらしい。


「で、まだ別れたいかな?」


「…やだ。」


夢は俺の服をぎゅっと掴んでそう呟いた。


「さ、帰ろ?」


俺は夢の手を握って歩き出す。