「姫っ…、片桐先輩…。」 戻って来たのは片桐先輩だけ。 「夢香ちゃんは、向こう。」 先輩が困ったような顔で扉の向こう側、つまり階段の方を指差す。 俺は急いでそっちに向かった。 片桐先輩に、彼女がいることはサッカー部の先輩から既に聞いていた。