わがままなお姫様




小さく溜め息を漏らす。


…何やってんだか。


「…教科書出して。」


夢は携帯を鞄に押し込んで俺を見る。


「春は私と同じ高校に来なきゃ駄目なんだからね。」


顔を真っ赤にしながらそう言い放つ夢。


うん、かわいい。