わがままなお姫様




「…いいの?」


俺の後ろを歩きながら、夢が遠慮がちに訊く。


「夢、嫌だったでしょ。


俺には夢が最優先だからいいの。」


夢と繋いでない方の手で夢の頭を撫でる。


「ん。あのさ、今日…ファミレス行かない?」