わがままなお姫様




夢の顔をちらりと見る。


夢は、不機嫌、だった。


なんとなく。


俺にしかわからないだろうけど。


「悪い。今日はやめとく。俺、先輩送ってくから。」


それだけ言って夢と門を出る。