夢見心地で靴箱のトコロまで来た時だった。 「オマエ、今日の放課後ヒマ?」 「う、うん。」 浮かれていた私は先輩を見上げて、戸惑った。 少なからず楽しそうな顔をしているかと思っていた先輩は、ちょっと硬い表情。 「一緒に帰っか。・・・俺、オマエにまだ話したいことあっから・・・。」 「うん・・・・」 それに取ってつけたような笑顔を浮かべた先輩は私の頭を撫でて、自分の下駄箱へ歩いて行った。 ・・・話しって、なんだろ。 先輩のかたい表情に、いやーな不安が湧いた。