突然降って湧いた赤松先輩が不穏な笑顔で男の子にアイアンクロ―。 「ぎゃああ!イタイッ!マヂ!!・・・・て、は?オンナ???」 っ・・・今更! 私は泣きそうになって反射的に駆けだしていた。 「って、おい!待て、胡桃!!」 だけど、私より俊敏な先輩に適うはずもなく腕を掴まれた。 「ヤダっ!放してっ!!もー先輩なんてキライッ!!」 叫んで、手を振りほどくために鞄を思いっきり振り付けた。 「いてっ!」