ズキッと胸に突き刺さる。
メイワク?
アツカマシイ?
でも・・・
だって・・・
「彼方さんがアンタみたいなチビ本気で相手にするわけねぇだろ。アノヒトの周り、モノすんごくイイ女一杯寄ってくんだぜ?」
ズキズキっと胸が痛む。
「か、華月サンとか、かなりビジンだよなっ」
「あ、ああ!確かに華月サンはビジンだよなー。」
そんなふうにはしゃぐ男の子たちの声も段々遠くなる。
「と、ともかく!彼方サンってのはコワイ時はめっちゃ怖いケド、すっげー仲間思いで頼れるヒトでっ。でも、それ自分にだけとか思ったらチョー勘違い・・・・て!!ぅわ・・・泣い・・・」
私を小馬鹿にしたような顔で見下ろしていた男の子が、いきなり慌てだした。
私の目からは涙が堪えられず零れていて。
私はこんな奴等に泣き顔なんか見られたくなくて、勢いよく駆けだした。


