最悪なトキには最悪なコトが続く。
ノートを職員室へ運んだ後、高瀬クンと別れて、独りでトボトボと校門まで来た時だった。
「おい。」
凄んだ声に顔を上げると、いかめしい顔をした数人の男子が立っていた。
カラフルな髪の毛と着崩した制服の、不良っぽい子達・・・
て、これ、さっき昇降口で先輩と一緒だった子達じゃない?
「アンタだよな。最近彼方サンの周りチョロチョロしてるオンナ。」
「え・・・?」
口火を切ったのは正面にいた男の子。
背は高いけど、顔にはまだあどけなさが残っていて・・・一年、かな。
「アンタさ、そーとーアツカマシイよなっ。彼方サンメイワクしてんの分かンねぇ?」
「・・・え?」


