「せめて元の体重に戻るまで行かない。」


「って、アンタ無茶し過ぎ。昼も抜いて、その様子じゃ、朝晩も碌に取ってないんでしょ。顔色悪いわよ?」



心配して怒ってくれる杏ちゃんに思わず涙目になる。


「でもぉ・・・だってぇ、先輩に嫌われる・・・」


「ふーん?先輩に嫌われたくないんだ?」


「・・・そりゃ・・・」




「大好きなケーキ食べられないよりも?先輩に嫌われる事の方が、今の胡桃には重大なわけ?」



「・・・・・っ」









指摘されてはじめてそれに気づく。









大好きなケーキ。









それを我慢してダイエットなんてどーしちゃったの、私。