じっと私を見詰めていた先輩は徐に息を吐いた。



「ビンゴ。それ、マイスイート作ったヤツが作ったケーキ。つっても私的に作ったヤツで、エバーには置いてねぇの。」




ほ、ほんとーに!?



幻のマイスイートに次いでこんなステキなケーキに出会えるなんて私、超ラッキー!!



ケーキを掲げてむせび泣く私。

はたっと気付いて、先輩を伺う。



「・・・なんで先輩がそんな超レアなケーキを持って来れるんですか?」


買えないのに。



「知り合い。・・・どーいう知り合いで誰なのかは企業秘密。」




ちぇっ、ケチ。






・・・でも、




まいっか♪





私は目先の幸せに現を抜かすことにした。