「胡桃、来い。」 教室に行って呼びつけると、胡桃はあからさまにイヤそうに顔を引きつらせた。 やっぱフリョウなんかと関わんのはヤなんかな。 胡桃の反応にちくっと胸が痛む。 でも、今更しゃーねぇ。 それに、後悔より、笑顔を見たい欲求の方が勝った。 トモダチの追及に狼狽している胡桃にエバーの紙袋をちょいっと揺すってみせる。 と、 胡桃は暗示にかかったみたいにふらふら近づいてきた。 ぷ・・・・ なんて単純だよ。