その数日後、姉貴が告げ口したわけじゃなさそうだが、兄貴にその一件がバレてこっぴどく叱られた。 『半人前のくせに調子にのんじゃねー』てな。 二度とするなって言われたが、言われるまでもなく、二度とする気なんてなかった。 あの笑顔に値するだけのケーキを作れる自信がつくまで。