「セイ~、ちゃんと謝れたよ!」 「ヤッタじゃん。あいつ、喜んでなかったか?」 学校から帰って、私はさっそくセイに電話で報告した。 「う~ん。分からないけど、頭は撫でてくれた」 今でもまだ、感触が残る。 先生が、撫でてくれたトコ…。 「梓、お前に覚悟があるなら、告ってみたら?」 「えっ!!」 いきなりなセイの提案に、私は携帯を握り変えた。