キーンコーンカーン…。 朝のホームルーム10分前の、チャイムが聞こえる。 今朝は、足取りが重くて、やっと校門に着いたばかり。 「はぁ~。先生に会うの、憂鬱だなぁ」 昨日は、一度も連絡が、ないままだったけど…。 あまりにも、子供ぽすぎた自分に反省…。 ゆっくりと、校舎へ向かっていると、久美が血相を変えて走って来た。 「梓!!大変よ!」