「話し?忘れられない元カノとの話し?」



そんな人がいるなんて、全然気が付かなかったよ。


「違うよ。それに、忘れられない元カノなんていないから」


「どうだか」


「おい、梓~」



先生が、本当に困っているのは分かるけど…。


「私、帰る。触らないで!」


「梓!」


先生の腕を振りほどいて、怒り任せに部屋を出たのだった。