「尾瀬先生…、危ないですから…」 「大丈夫ですよ。それより、先生も気をつけて」 「は、はい…」 何に動揺したかって、梓に会話を聞かれている事だ。 「吉川先生、緊張してます?」 「え?」 緊張どころか、冷や汗もんだ。 すると、尾瀬先生は、オレの手を取ると言った。 「私、先生の事が好き…みたいなんです」