「梓…?」 10台くらい停めれる駐車場の周りは、空地だらけの寂しい場所だ。 だから、見通しはいい。 周りを見渡しても、梓らしき姿はなかった。 待ちくたびれたのか? それとも、やっぱり告白は夢だったのか…。 会いたかった姿が見えなくて、ため息が出てしまう。 と、その時だった。 「センセー!」 梓が後ろから、抱き着いてきた。