「あの男子生徒は彼氏?」 「彼氏!?全然、違うよ!」 たぶん、セイの事を言ってるんだろう。 「あいつは、腐れ縁なの。好きなのは、私じゃなくて友達の方」 久美の好きな人よ。 「そっか。若いってのは、楽しそうでいいな」 「…。オジサン」 ボソッと言った皮肉に、先生はまた笑った。