キィィィ…

そろそろ行くかな
いつものように、両足で地面に立つ

ここからが私の一日のスタートだ

駅に向かって歩き出した私は、風を感じるぐらい早足だ
意味はない
ただそうしてるだけ
『ドスドスドスドス』
地面に体重をかけるぐらいなら、体重を感じさせないぐらい軽やかに、静かに歩いてやろう

それが私の唯一の反抗だったのかもしれない

駅に着くと
『ザワザワ…ザワ』
音がしだす
ホームのアナウンス
電車の金属音
人間の声
人間の匂い
人間の存在感

重たい…