「なに、誘ってんの？」
錬は悪戯な笑いをしながらあたしの顔を覗きこむ。
「違うよ馬鹿！あたしが寝たいだけだから…」
「だから？」
「離してって言ってんの!!!!!」
「嫌だっつったら？」
「追い出すよ？」
「あーそれ使う？うわーひど」
とか言いながらあたしを離してくれた。
なんかちょっと寂しいな…。
「え、何言ってんの!?」
「は？」
あ、やば
あたしまた声に出してた？
「さっきからお前おかしいよ？何さっきから…妄想してんの？」
「してないし!!大体おかしいのはあんたのせいだし!!」
「俺のせい？」
「そうだけど！」
フンッと言いながらそっぽを向く。
「そっか…俺のせいか…。じゃあ責任取ってやるよ」
そう言っていきなり錬はあたしをお姫様だっこするように持ち上げた。
