今のところは、それほど嫌な想いもしていないし、生活に支障もない。
 何も問題はないのだ。
「マミちゃんは、何をそんなに心配してるの?」
 私の質問に、少しだけ間を開けて、マミちゃんは突然、安心した様に息を吐いた。
「……何でもないよ。もう、いいよ。優子は、何だかんだで楽しくやってるんだね」
「うん、まあね」
「そっか。それなら、良いんだ」
 普段、マミちゃんから見る私はどう見えているのだろう。
 マミちゃんは、私や麗太君をどう見ているのだろう。
 一つだけ、確信した事がある。
 きっと、マミちゃんは私の事を大事に思ってくれている。
 それがとても嬉しかった。

   =^_^=

 廊下、教室、校庭、夕日が何もかもをオレンジ色に染めていた。
 教室へ降り注ぐ夕陽はとても眩しくて、それでいてどこか心地良い。
 こんな夕暮れ時まで学校に残っているのは、おそらく去年の運動会以来だろう。
 というのも、私達は授業が終わった後、友人数人で時間を忘れてお喋りをしているのだ。