「前に優子の家に行った時、優子の母さんから料理本を借りたから返そうかと思って。あんまり長く借りてるのも悪いし。それに、ほら」
左手に持っていた金着袋を半開きにし、中身を見せてくれた。
中には綺麗にラッピングされた数個のクッキーが入っている。
「優子の母さんに借りた料理本で作ってみたの。本を返すついでに食べてもらおうと思って」
そういえばママは、マミちゃんの作ったクッキーを早く食べてみたいと言っていた。
しかし、私の家には麗太君が一緒に住んでいる。
もし、マミちゃんと麗太君が家で鉢合わせでもしたら……彼女はどう思うだろうか。
クラスメイトの男の子と一緒に住んでいるなんて、マミちゃんは私の事をどう思うだろうか。
せっかく、クッキーを作って来てくれたのだ。
帰ってもらうにしても、なんだかマミちゃんに悪い。
結局、マミちゃんを家まで連れて来てしまった。
どうしよう……。
今更、マミちゃんに帰ってもらうにしても、きっと彼女は聞かない筈だ。
麗太君が先に帰って来ていませんように。
左手に持っていた金着袋を半開きにし、中身を見せてくれた。
中には綺麗にラッピングされた数個のクッキーが入っている。
「優子の母さんに借りた料理本で作ってみたの。本を返すついでに食べてもらおうと思って」
そういえばママは、マミちゃんの作ったクッキーを早く食べてみたいと言っていた。
しかし、私の家には麗太君が一緒に住んでいる。
もし、マミちゃんと麗太君が家で鉢合わせでもしたら……彼女はどう思うだろうか。
クラスメイトの男の子と一緒に住んでいるなんて、マミちゃんは私の事をどう思うだろうか。
せっかく、クッキーを作って来てくれたのだ。
帰ってもらうにしても、なんだかマミちゃんに悪い。
結局、マミちゃんを家まで連れて来てしまった。
どうしよう……。
今更、マミちゃんに帰ってもらうにしても、きっと彼女は聞かない筈だ。
麗太君が先に帰って来ていませんように。

