春休みが終わったら、一緒に学校へ行って、友達と遊んで。
 休みの日には麗太君と、ママに買い物に連れて行ってもらおう。
 きっと、これから毎日がもっと楽しくなる。
 麗太君の悲しい気持ちを消せる様に、私が頑張らないと。
 床に膝を付いて大泣きする彼の前に、目高を合わせてしゃがみ、頭を撫でてやった。
 少しだけ長めに伸ばされた彼の髪は、程良くサラサラで、私から見ても羨ましい位に柔らかかった。
 なんだか、麗太君って女の子みたいだ。
 見ていて、私が逆に守ってあげたくなる。
「今は泣いて良いんだよ。私は、笑ったりしないから」
 どうしてだろう。
麗太君を見ていると、妙に親近感が湧く。
 その原因を考える程に、なぜか胸が苦しくなった。

   =^_^=

 麗太君が私の家に預けられて、三日が経った。
 今日は、麗太君が私の家で迎える初めての日曜日という訳だ。
 私の日曜日の朝は、いつも早い。
八時半より少しだけ前に起きて、テレビの前にスタンバイしなくてはならないのだ。
 何度寝も出来る日曜日の朝から、なぜ、そんな事をしなくてはならないのかというと、八時半からプリキュアを見る為だ。
 ママからは「もう、小学五年生なんだから。そんなの、小学校低学年が見る番組よ」と、以前はよく茶化されたものだが、最近ではそれもなくなった。