三人が私の腕を両方向から掴む。
 私の力の三倍。
 そんな力には勝てる筈もなく、ランドセルを投げ捨てられ、土管型の遊具の中へ押し込まれた。
 土管は大きく、子供なら一気に五人は入れてしまう。
 私を囲む様に、三人が土管の中へ入って来て、半屈みの状態の私の腕や足を掴む。
 土管の外からは声が聞こえてくる。
「ちょっと、どうして?!」
 由美は三人に訴える。
「なんで?! ここでマミちゃんに謝って終わりじゃないの?!」
 私を掴んだ一人が笑う。
「はぁ? だってマミちゃんが、私がせっかくあげたアイスを落としちゃうんだもん」
「仲直りしようってのに、本当にマミちゃんは人を見下すのが好きだよねぇ」
「やめて! お願い!」
 由美は無理やり土管の中へ入り、三人の手を揺する。
「由美ちゃぁん、いいの? こんな事して。マミちゃんの次は由美ちゃんだよ?」
 その一言だけで、由美は膝を抱えて蹲ってしまった。
「それともマミちゃんにとって都合の悪い方がいいかなぁ?」
 私の髪を横から引っ張り、耳元で囁く。
「例えば優子ちゃんなんて、どうかなぁ?」
 何かが込み上げてくる。
 私を押さえ付けている三人への怒りが。
 優子が頭に浮かぶ。
 私の……大切な友達。
「やめて! 優子には……何もしないで……」
「友達想いなんだねぇ。いつも一緒にいるけど、何? レズなの?」
 一人が質問する。
「レズって何?」
「女の子が女の子を好きって事」
「えぇ?! きもぉい!」
 違う、優子は親友。
 そんな事を考えた事なんてない。
「マミちゃんはレズなんだ! これから先、女の人としかシナいんだ!」
「え?」
 両方向からジーンズのベルトを解き、一気に下半身の肌を晒された。
 寒さで鳥肌が立つ。