それからの夏奈は、見ていて面白いほどに変化を遂げた。 朝は普段通り5:30に起床、 ジャージに着替えると、マイバットを持って家を出て、素振り、 6:30に家に戻ると、軽い朝食の後、勉強を始めた。 晴れていようが雨だろうが、 夏休みの生活リズムは、こうやって作られていた。 おかげで、俺はだいたい夏奈がトレーニングを終えて帰ってくるときに、牛乳をあいつに手渡すという日課がついたのだ。