○×県。
新幹線で約2時間半。
高鳴る胸を沈めようとする一方で、どうしようもない高揚感が私を襲う。
やっと会える。
2年間。自分を貶めながらも忘れる事が出来ず探し続けた男に。
『結婚詐欺』
そんなちっぽけな詐欺に自分がひっかかるなんて思いもしなかった。
でも、本当に愛してた。
可愛さ余って憎さ百倍。
今、私の恨みに勝てるヒトなんて本当にいないんじゃないかって言う位、私は雅を恨んでる。
早く。早く雅の元へ。
あいつらがくれた情報。
信じきれるものではないけれど。
それでも今はコレしか情報がない。
あっけないほど簡単に雅は私の前に現れた。
渡された地図の場所へ向かう途中。
ふと寄ったコンビニ。
そこに雅はいた。
「雅」
呼んだ私の声に雅は敏感に反応した。
まるで鬼にでも見付かったようなその形相。
まるで見た目は変わってしまっている。
きっと整形したんだろう。
目元も鼻も口元も。髪型から服装まで全部が私が婚約していた頃の雅とは違っている。
でも、私が雅を見間違えるはずがない。
「悠・・・良・・・?」
間違いなく、こいつはかつての私の婚約者。
結城雅その人だ。
新幹線で約2時間半。
高鳴る胸を沈めようとする一方で、どうしようもない高揚感が私を襲う。
やっと会える。
2年間。自分を貶めながらも忘れる事が出来ず探し続けた男に。
『結婚詐欺』
そんなちっぽけな詐欺に自分がひっかかるなんて思いもしなかった。
でも、本当に愛してた。
可愛さ余って憎さ百倍。
今、私の恨みに勝てるヒトなんて本当にいないんじゃないかって言う位、私は雅を恨んでる。
早く。早く雅の元へ。
あいつらがくれた情報。
信じきれるものではないけれど。
それでも今はコレしか情報がない。
あっけないほど簡単に雅は私の前に現れた。
渡された地図の場所へ向かう途中。
ふと寄ったコンビニ。
そこに雅はいた。
「雅」
呼んだ私の声に雅は敏感に反応した。
まるで鬼にでも見付かったようなその形相。
まるで見た目は変わってしまっている。
きっと整形したんだろう。
目元も鼻も口元も。髪型から服装まで全部が私が婚約していた頃の雅とは違っている。
でも、私が雅を見間違えるはずがない。
「悠・・・良・・・?」
間違いなく、こいつはかつての私の婚約者。
結城雅その人だ。
