こよいとは、いわばうちの家に居る居候だ。

母がいつの間にか連れてきて、我が家の2階、ちょうど出窓がある部屋に引き込もっている、(母曰く)それはそれはかわいらしい美少女なのだと言う。

僕はまだ一度も会ったことがない。
というのも、僕がいない時や寝てる時などを見計らって部屋から出て食事などを済ますのだそうだ。

だから、本当に住んでいるのか疑わしいのだが…
時折、母がいない時に僕が発したものでない音、食器を洗う音だったり、ドアを閉める音がすると
あぁこよいは居るのだな
と存在していることは感じられるのだ。