授業のコマが二つ空いたので、一人で廊下を歩いていると
バルコニーで手摺りに寄り掛かって空を見ている大樹の後ろ姿を見かけた
バルコニーの扉を開けて、大樹の後ろへそっと歩み寄った
大樹の肩をトントンっと叩いて、下にしゃがみ込んだ
大樹は後ろを振り返り、案の定キョロキョロと周りを見ていた
「わっ!」
立ち上がると大樹はははっと笑った
「愛美!」
私も手摺りに寄り掛かって一緒に外を眺めていた
「ねぇ、この時間は講義はないの?」
「うん。科目取ってないから」
「ここいい場所ね♪」
二人で穏やかに流れていく晴天の雲を眺めていた
「ここは人が来ないし、静かだしな」
大樹の横顔を静かに見つめていた



