「愛美!!」
大樹が私に駆け寄り、床にひざまずきながら私の額に手を当て
そのまま大樹にお嬢様抱っこをされて体育館を後にした
その時の記憶は全くなかった
……………………
気付いた時には、保健室の天井が見えた
「あれ…」
「気付いたか」
ベッドの隣で椅子に座っている大樹を見た
「私…ゴメンね」
「無理すんなよ!」
ふっと微笑んで私を見ていた
「そういえば、体育館に道具置きっぱなしだ!」
ベッドから起き上がろうとする私を止める大樹
「俺の車に詰んでるから安心しろ!」
二人で冗談半分に笑いあっていると
保健室の扉の裏には凌が立っているのには
気づかなかった…
私が保健室から出るときには凌の姿はなかった



