(( 気になるあいつ ))



バイトが終わり、紗貴が待つ家に歩いて帰った



「ただいま〜」


「愛美おかえり♪」



リビングから玄関まで来た紗貴は私の様子を伺っていた



「まだ雨降ってた?」


「うん、小降りかな」



靴を脱いで、リビングへと向かった


ソファーに腰掛けてテーブルの上に置いてある


テレビのリモコンを手に取り、電源を入れる



「そういえば、愛美の実家から段ボール送られてきたよ」



自分の部屋に入って、入口に置かれていた段ボールを見た


「橋口宣浩、お父さん…」



それはわざわざ父が送ってくれた物だった


段ボールを開けて見ると…