「頑張れよ」 大樹の低い声が車内で響いた 私は大樹に笑顔を見せ、車から出た 大樹の車を手を振りながら見送ると ふっと息を吐いて、松崎書店の裏口へ向かった バイトに入る前の事務所では Tシャツにスキニーのズボンに緑のエプロンに着替え 髪はポニーテールに束ねて よしっ!っと両手を拳にして気合いを入れた 「今日も頑張るぞ!」 店内へと入っていった 「おはようございます」 「おはよう、今日はいつもと同じで本の整理をお願い」 バイトの先輩から指示を受けて、荷物を積んだ荷台を押しはじめた