(( ねじれた恋心 ))



「ねぇ、バスケ部見に行ってもいい?」



紗貴に尋ねるとOKを貰い、そのままバスケ部が練習する体育館へ向かった




体育館に近づくにつれて



トントントン♪


ボールがドリブルする音が響いていた



中を覗いて見ると、ボールを持った大樹がワンハンドでシュート練習をしていた


入口付近をちらっと見た大樹は私達に気付いて手を振ってくれた


私と紗貴も手を振り返すと、別のところで給水を取っていた荒川くんが歩みよってきた



「愛美ちゃんじゃん!どうしたの…」



”の“がうっすら消えたので荒川くんの視線は紗貴に移っていた



「何で紗貴がいるんだよ!」


「あんたこそ!?」



えっどういうこと?

知り合いなのか?