~ 凌 side ~



後期試験が近づくにつれ、少し焦り始めた頃


愛美は大樹といつものように接するようになり、俺は少し安心していた



バドミントン部の大会に参加した時は


俺は男子部門で運良く優勝する事が出来た



「凌が優勝?!凄いじゃん!」


愛美の言葉にニヤッとしてしまい、すぐに我に戻った



そう言っている愛美は女子部門で三位という好成績だった



大会の帰りに先輩達とご飯を食べに行く事になり、歩いてお店へ向かっていた



信号を渡ろうとしていた愛美を後ろから見ていた俺は、横から車が出てきた事に気づき

すかさず愛美の腕を掴んだ


「きゃっ?!」



危機一髪で車に引かれずに済んだ


「あっぶね〜、ちゃんと車ぐらい確認しろよ」


「ごめん・・・」



いつも愛美を見ていると、そそっかしくてジッとしていられなくて、つい手を差し出してしまう





「やっぱりイケメンはやる事が違うよな〜」

「佐野と橋口って付き合ってるんじゃないの?えっ違うの?」

「告白しちゃえばいいのに・・・」



後ろから先輩達がコソコソと話しているのが耳に入った



俺は告白したつもりなんだけど


俺と愛美は付き合っている"カップル“何だろうか・・・