「佐野スマン!」



呼吸を整えながら俺の隣で膝を両手で押さえている荒川がいた



「待ってた、じゃあ行こうか!」



大学から近くにある俺ぐらいの年齢がよくいる


西南通りという繁華街に沢山の店がある中に、スポーツショップがある



二人でお店に入って、お目当ての品を探していた



「ズボンあったけど、色が何色かあって困るんだけど」


「自分の好みがあるから自分で決めろよ」


「冷てーな」



フッと笑って棚に詰み重なって置いてあるズボンを手に取った



「そうだな〜、お前は赤とかいいんじゃない?」



赤いバスパンを荒川に渡した