(( 淡い三角関係 ))



翌日、大学のベランダで一人で空を見上げていた


するとベランダの扉が開く音がした


後ろを振り向くと、大樹が立っていた



「どうしたの?授業は?」


「今日の授業は終わったよ」



大樹は手摺りに捕まっている私のところへ歩みよった



「そうなんだ…」



やっぱり大樹とはまだ気まずいままだ


でも何か話さないと…




「この前の打ち上げ面白かったな!」



つい昨日、凌の家でした打ち上げの話しになった



「そうだね!花火とか楽しかった♪」



大樹は笑みを見せた



「あの時、久々に愛美の笑顔を見た気がする」


「えっ?」



私は思わず隣にいる大樹の顔に振り向いた