キミだけをずっと②




「でも私は…」



戸惑っていた私をよそに、凌はいつものように私をいじった



「もしかしてまだ大樹の事を引きずってるのか?」


「いや、そういう訳じゃなくて…」



私はおどおどとした


突然言い出したかと思えば…


凌は真剣な顔で私を見た





『俺があいつを忘れさせてやる』



凌の言葉が私の胸に突き刺される


どうしてそんなに私に優しくするの?


ねぇ、どうして?



花火を余所に、私と凌は目を合わせていた