凌は焼きそばを焼きながら、テントの外をチラチラ見ていた
「あいつ遅せーな」
「バッタリ友達と会って、立ち話してるのかもよ?」
紗貴は少し心配気味に切った野菜を鉄板の上に入れた
いきなり凌は動かしていた両手を止め、後ろで仕事をしていた大樹に声をかけた
「大樹、焼きそば頼んだ」
「えっ?お前はどこ行くんだよ!」
「愛美捜してくる、何かあったかも知れない…」
凌は自分で身につけていた、エプロンや鉢巻きを置いて走ってテントから出て行った
その光景を見た紗貴は、焼きそばを任されていた大樹の肩を叩きながら
「あの凌の言葉聞いてたら、絶対惚れてただろうな〜♪」
紗貴は大樹の様子を見た
紗貴から視線を外し、大樹は黙々と焼きそばを焼いていた
「あいつ本気なのか…?」



