キミだけをずっと②




凌は焼きそばを焼きながら、テントの外をチラチラ見ていた



「あいつ遅せーな」


「バッタリ友達と会って、立ち話してるのかもよ?」



紗貴は少し心配気味に切った野菜を鉄板の上に入れた


いきなり凌は動かしていた両手を止め、後ろで仕事をしていた大樹に声をかけた



「大樹、焼きそば頼んだ」


「えっ?お前はどこ行くんだよ!」


「愛美捜してくる、何かあったかも知れない…」



凌は自分で身につけていた、エプロンや鉢巻きを置いて走ってテントから出て行った



その光景を見た紗貴は、焼きそばを任されていた大樹の肩を叩きながら



「あの凌の言葉聞いてたら、絶対惚れてただろうな〜♪」



紗貴は大樹の様子を見た


紗貴から視線を外し、大樹は黙々と焼きそばを焼いていた



「あいつ本気なのか…?」