必死になって走る凌についていく私
大樹が焼きそばを焼いている隣で、周りをキョロキョロ見ていた紗貴が
「あっ!戻って来た!」
凌が誰かを連れて戻って来たかと思えば
「えっ、愛美も一緒なの?」
手を繋いだままテントへ戻って来た私と凌は
周りの事を気にせずに、お互い持っていたスーパーの袋を机の上に置いた
「ゴメン遅れた〜」
紗貴は言葉が出なかったのか、状況が把握出来ずにいた
椅子に腰をかけた凌は私の目を見ながら
「何かあったら俺を頼れよ」
凌のその一言を聞いた大樹は、焼きそばを焼いていた手を止めて凌の方に振り向いた
私から視線を反らしながら凌は席から立ち上がり、大樹に歩みより両手からフライ返しを奪い取った



