キミだけをずっと②




右手で繋がれた手にビックリしながらも、暖かい温もりを感じていた


必死で走って大学の校舎の中へ入って行った


足が止まり、同時に繋がれた手を離す



「きつい…」



息切れがして廊下の窓にもたれかかる



「ちょっと目を離すとこうなるな」


「すみません…」



やっぱり怒られた


凌は腰に両手を当てて私を見ていた



「でも、見つかってよかった…」


「えっ?」


「あぁいや、何でもない。ただお前が帰ってくるのが遅いから心配してただけ」



凌が私の心配?


予想もしていなかった展開に、思わず凌を見上げ微笑む


凌も私を見て微笑んでいた



凌はふと窓の外を見て、焼きそば屋に行列が出来ているのに気付き



「やばい、店のこと忘れてた!」



そう言ってまた私の右手を繋いで走り出した