右手で繋がれた手にビックリしながらも、暖かい温もりを感じていた
必死で走って大学の校舎の中へ入って行った
足が止まり、同時に繋がれた手を離す
「きつい…」
息切れがして廊下の窓にもたれかかる
「ちょっと目を離すとこうなるな」
「すみません…」
やっぱり怒られた
凌は腰に両手を当てて私を見ていた
「でも、見つかってよかった…」
「えっ?」
「あぁいや、何でもない。ただお前が帰ってくるのが遅いから心配してただけ」
凌が私の心配?
予想もしていなかった展開に、思わず凌を見上げ微笑む
凌も私を見て微笑んでいた
凌はふと窓の外を見て、焼きそば屋に行列が出来ているのに気付き
「やばい、店のこと忘れてた!」
そう言ってまた私の右手を繋いで走り出した



