(( 止まらない気持ち ))


〜 愛美 side 〜



学園祭当日になり、紗貴と一緒に玄関を開けて大学へと向かった


テントの中に鉄板やテーブルを準備して、クラスの焼きそば担当が集まった



「いよいよ本番だね」


「売って売って売りまくろうぜ!」



クラスの男子の掛け声で盛り上がる


盛り上がっている中、隣にいる凌に話しかけた



「やっぱり焼きそば焼く人って言えば…」



テーブルの上に置かれていた白いタオルをねじって



「届かないから、椅子に座って!」



凌を椅子に座らせて、白いタオルを鉢巻き代わりにして結んだ



「これで良しと…。うん、ばっちし♪」



凌は頭に巻かれたタオルを右手で触った