「誰か実行委員してくれる人いない?」



クラス委員を決めた時と同じ様な雰囲気になっていた



私は手を挙げた



「はい!佐野くんが適任だと思います♪」



クラスの皆の視線が凌に向けられ、左右を見渡す凌



「確かに佐野がいいかもな」

「クラス委員もしっかりできてるしね」



賛成意見がチラホラ


流れ的に凌がクラス委員兼学園祭実行委員にもなった



休み時間になると、真っ先に私の席に凌がやって来た



「おいあんた、俺にこれ以上の仕事を押し付ける気か!」


「…失礼な。だって頼れる人が凌ぐらいしかいないんだもん」



意外な答えに凌は口ごもる